イントロダクション

 のゲームの舞台となる世界――《アズ・リアル》は、表向きは現実世界の現代とそっくりですが、その社会の闇には、様々な"特別性"を持った人間が、自らの目的を果たす為に人知れず力を振るったり、或いは躊躇無く一般人を巻き込んだりしています。
 "特別性"とは即ち、常識外の概念。其れが一つの形として表れたのが、"異能"。その中でも代表的なのが"魔術"と呼ばれる力で、魔術を使う魔術師達は、世界中に結社を作って活動しています。

 んな《アズ・リアル》には、現在、ある危機が迫っています。
 《アズ・リアル》の在り方の全てを決める創造主の衰弱が原因で、この世界に《特異》と呼ばれる"特別性"が現れ始めたのです。
 《特異》は、特別性の中でも、例外的な概念です。
 それは他の特別性と違い、《アズ・リアル》に本来存在しない、外の世界の法則であるが故に、《アズ・リアル》を少しずつ崩壊させていきます。
 
 抹消という概念の体現であり、それ以外の事を出来ない《特異》である《対象》と呼ばれる存在として。
 或いは、《アズ・リアル》の外から現れた《特異存在》として。
 もしくは、《特異》が異能として表れた形である《特異能力》として。
 
 レイヤーの操作するキャラクター達は、自ら超越を望んだのかまたは危機的状況に因る偶然だったのかはともかく、《特異能力》を宿してしまいます。
 それは、《アズ・リアル》の法則を超え、究極的には死すらも殺せる、さらには、《特異》であるが故に《アズ・リアル》の法則に収まっていては絶対に排除できない《対象》等に対する、非常に強力な武器となります。
 しかし、それ自体が本質的には《対象》等と同様であるため、過度に使用すれば世界を壊すことにも繋がります。
 特に、生けるものにとって絶対の法則である死を殺すことは最大の禁忌であるが故に、大きく世界を歪めます。

 そして、《アズ・リアル》は、創造主の想像であるが故に、存在価値の差が大きく開いています。
 物語に重要人物として登場する一人の少女の命の方が、見知らぬ村の全住民の命よりも重たく、故に失われにくいのです。
 プレイヤーキャラクター達は、それらを天秤にかけて戦っていくことになるでしょう。
 愛する一人だけを救う事に専念するか、より多くを救う事を試みるか。
 それはキャラクターの流儀次第です。

  • 最終更新:2014-03-24 01:08:51

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