用語集:ら~ろ


理霊

 精神ネットワーク上に構築された、肉体を持たない人格。
 擬似的な感覚と理性を持つが、感情と意志を全く持たないので、人格として独立はしておらず、宿主の機能の一部の様になっている。
 宿主は、理霊によって俯瞰することで、自身を三人称視点で見ることが出来るので、これを利用して無意識をこじ開け、自身の本質である始原識を認知することもできる。


錬金術

 魔術学会に認められている、十八の魔術学派のうちの一つ。
 学派のトップは、アインスヴァール=エーデルハイトという老齢の男性であり、学会中枢第十八席のうちの第二席を頂いている。
 錬金術は、元々は魔術ではなく、卑金属から黄金を練成することを目指し、原料と器具を用いて実験を繰り返す、いわば「化学」である。
 しかし、一部の錬金術師は、錬金術をより広義的に、「概念を、より完全かつ高位な概念へと変成させるもの」だと捉えた。
 この系譜が、現在において「魔術」として扱われるようになった錬金術である。
 即ち、錬金術は、社会の表側と裏側で、「化学」と「魔術」に分かたれたということになる。
 錬金術の真髄は「変成」にある。これは、他の魔術学派と違い、新たなる価値を生み出したり、価値を定義するのではなく、既に存在しているものを、より価値ある状態へと変化させることを意味する。
「人」という存在を、「神の如き永遠性を持つもの」へと変えるのが、多くの錬金術師の目標である。
「人の欲求に忠実な学派である」ためか、識術ほどではないにせよ、探求している魔術師は多い。
 ガラクタを武器へと変えたり、《魂の昇華》と呼ばれる術式によって、生命力で精神力を練成することで、安定した魔術行使に耐えうる集中力を人工的に生み出す等、戦闘行為に応用が利く術も多い。

  • 最終更新:2016-08-22 19:58:33

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