トレーラー・シナリオハンドアウト3

■トレーラー
 幻想(ゆめ)を見た。救われる夢を。
 願望(ゆめ)を見た。求められる夢を。

 少女はいかなる思いで、失った日常を知るのか。
 それを知ったならば。
 在る筈のないものが在るならば。
 成し得ない願いを成したいのならば。
 摂理(ルール)は否が応にも粉砕されることになるだろう。
 
 認識の影に闇が溶ける。其は命を嗤う闇。
 顕現せよ恐怖、見えぬ幻想を魅せよ。

 プロバビリティ・スカイ RPG 『命を謳う、刹那の灯(あかり)』

――其の意志は、世界を超える。

■シナリオハンドアウト
 各プレイヤーは、以下の何れかのシナリオハンドアウトを一つずつ、別々に選択し、その内容に基づいてキャラクターを作成する。
 なお、「関係」は、関係性を持っているキャラクター(記録シートの関係欄に記入するキャラクター)を示し、「関係性」は、そのキャラクターとの関係性を示す。
 また、推奨クラスは、そのハンドアウトで示される内容に適合するような性質を持つクラスを示しているが、明記されていない限り、必ずしも、そのクラスを含んでいる必要は無い。
 想定プレイヤー人数は3~4人。

 各PCには、主に以下のような設定や導入が与えられる。なお、基本的には、シナリオ開始段階ではPC①を除いて、既に特異能力者である。
PC①:高校生であり、「月下灯」という少女とは幼馴染。シナリオ中に特異能力に覚醒する。
PC②:PC①の同級生であり、魔術師。「鳴神修」の知人(友人の仲である必要はない)。また、魔術学会に所属しているか、協力している。
PC③:「魔術学会」に所属しているか、協力的な魔術師。
PC④:「惟神(カンナガラ)」に所属する構成員か、または、それに協力している外部戦闘員。
 
▼PC①
推奨クラス:理装使い 関係:月下灯(つきした・ともり) 関係性:幼馴染
 あなたは、某県・櫻岡市に住む高校生である。
 そんなあなたには、月下灯という、仲の良い幼馴染が居る。彼女はあなたと同学年だが、不治の病を患っており、同じ高校に進学してからすぐに入院してしまった。
 時々、彼女の見舞いに行き、彼女にせがまれて、とりとめもない話をしつつも、日々を生きるあなた。
 だが、ある日、何の予告もなく、灯は学校に復帰するのであった。

初期目的:無し

▼PC②
推奨クラス:魔術系クラス 関係:鳴神修(なるかみ・しゅう) 関係性:知人
 あなたはPC①および、同級生の鳴神修という少年の知人にして、その実は魔術師である。
 修も、あなたと同様に魔術師であり、身分を隠しながらも学校生活を送っていた。
 しかしある日、唐突に彼は行方をくらましてしまう。
 魔術学会櫻岡支部の使者があなたに下す任務は、彼の行方を確かめることであった。

初期目的:鳴神修の行方を確かめる。

▼PC③
推奨クラス:魔術系クラス 関係:フィラデルフィア 関係性:調査対象
 あなたは魔術師であり、魔術学会櫻岡支部に所属しているか、或いは協力しており、PC②および鳴神修は同僚に当たる。
 そんなあなたは、二週間ほど前、魔術学会から"各地で虐殺行為を繰り返す危険魔術師、フィラデルフィアの捕縛"という任務を受けていた。
 すぐにその少女を追い詰めたが、しかし取り逃がしてしまう。
 それから消息を絶っている彼女の再調査をしつつも現在に至るが、どうも学会の使者によると、魔術師がフィラデルフィアをこの街で目撃したという。

初期目的:フィラデルフィアを追う。

▼PC④
推奨クラス:特になし 関係:《導く者ら(メンター)》 関係性:調査対象
 あなたは、極秘特務機関、惟神(カンナガラ)に所属する構成員か、または、それに協力している外部戦闘員である。
 ある日、あなたは機関の高官である福羽に呼び出され、任務を言い渡された。任務は、"「危険な魔術師テロ集団、《導く者ら(メンター)》の構成員が櫻岡市に潜入している」という情報を得たため、その真偽を確かめつつ、可能であれば排除して欲しい"、といったものだ。
 実際に表社会に被害を出してきた連中であるため、機関としては手を出さない訳にはいかないが、本来は魔術師達の領分であるため、必要ならば魔術学会の勢力と情報を共有し、協力すべきだと言う。

初期目的:《導く者ら(メンター)》を追う。

■特記事項
・キャラクターは、初期作成のものか、または既存のもの(使用済み経験点は問わない)。
・《法則解消》(《超越法則》で代用可)の使用推奨想定が存在するため、PCの中で誰か一人はこれらを取得していることを推奨する。また、場合によっては《遮断法則》(《超越法則》で代用可)も使用が推奨される状況となる。
・視点分離の使用想定回数は1回である。即ち、ある適切なパート1つで、何れかのPCが視点分離を行わない場合、何らかの比較的重大な不利益が発生する。

■用語概要
●月下灯(つきした・ともり)
長い黒髪の美少女。PC①の友人。
不治の心臓疾患を患っているが、病弱なわりに、振る舞いは昔から明るい。学校に通えていた時の彼女は人気者であり、どこでも人からなんとなく愛されるセンスがあるコミュ充。
高校には在籍しているものの、高校生になってからすぐに病状が悪化し、まともに立ち歩くことが出来なくなったため、病室で寝たきりである。
「退屈なので、普段どうしてるか話して欲しい」とPC①にせがみ、楽しそうに聞いている。

●鳴神修(なるかみ・しゅう)
茶髪を少し伸ばした男子高校生にして魔術師。魔術名は<覇者の睥睨(ルーラーズ・グレア)>。
PC①、PC②の同級生にして、魔術学会においては②の同僚でもある。
人生の中でたまたま魔術に触れたわけではなく、家系そのものが密かに魔術を探求しており、そんな生まれの為か、彼自身も、魔術師であることに過度な誇りを抱いている。
ひたすらに魔術師としてのアイデンティティに執着しており、学校では周囲を見下している。その為、外見に恵まれているにも関わらず、付き合いは極端に狭い。
「自分は強いが、わざわざ貴様らに合わせてやっている」という感覚で社会に適応している、典型的な生粋の魔術師。なお、魔術師としての実力は並。

●フィラデルフィア
長い金髪を持つ、病的なまでに優れた容姿を持つ美少女。
特定組織に属さない、野良の魔術師と見られ、各地を自由に回っては無差別殺人を繰り返している。
三週間前から知られ始め、その能力と行動にも関わらず、それ以前にどこで何をしていたかは不自然なほどに誰も知らない。
その名は、PC③および、他の、彼女と出くわした(大抵は殺されたが、偶然にも生き残った)魔術師に名乗ったものであり、本名であるか魔術名であるかは不明。
芝居がかった振る舞いをする。

▼導く者ら(メンター)
魔術結社にして、危険なテロ集団。資金確保のために一般人にも平気で危害を加えるなど、下劣な行為を繰り返しており、櫻岡市でもそのような事を行うのではないかと、魔術学会は危惧している。

▼「特別性」(用語集に記載)
 魔術や特異など、常識に反する概念の総称。

▼特異(用語集に記載)
 この世界(アズ・リアル)を構成している法則群に属さない法則。
"この世界にある筈のない法則"であるため、程度の差こそあれど、世界を破壊する作用を持つ。
「目の前の現実を受け入れず、望みを持ち続けること」、即ち「法則に縛られないこと」を渇望する行為が特異を引き込みやすい事から、何らかの窮地に陥っている人間ほど特異に関わる羽目になりやすい。

▼特異能力(用語集に記載)
 特異が、異能として発現したもの。
 PCの有する其れは特に強力であり、並大抵の特異能力者では実現できない「"死"という、現実上における絶対不変なルールの超越」、即ち《死殺》を行うことが出来る。

▼魔術学会(用語集に記載)
 魔術師の統括組織。
 本来は、魔術師達の共同研究組織としての役割が主だが、「魔術と一般社会との間に一線を置くこと」を一大魔術組織の義務であるものとして掲げ、これにそぐわない反社会的な魔術師の捕捉、監視、取り締まり(場合によっては殲滅)活動を行っている。
 とはいえ、飽くまで"魔術師の統括組織"であり、治安維持組織という訳ではないので、発生した事件の事後処理に関しては、魔術師の関与する側面でのみ行うことが基本である。

▼惟神(カンナガラ)(用語集に記載)
 日本に存在する極秘特務機関。「神の御心のままに」という意味の名を持つ。本部は霞が関のビルの最上階にある。
「世界全体において、日本が支配的な立場までのし上がること」を究極目的としているが、現状の主な活動は、日本国内で危険行為を成す魔術師や異能者を排除する、戦闘機関としての活動である。
 秩序を重視している魔術学会とは概ね良好な関係。

  • 最終更新:2017-06-14 14:39:11

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