世界観要約

 とりあえずこれを読めば、存在する異能の種類だとか、主要な、暗躍してる組織だとかがだいたい分かるといったもの。詳細はNPC一覧と用語集を参照。

世界誕生の歴史

 とある病死間近の少女が、自分の住む世界を参考に創造したのが、舞台となる世界《アズ・リアル》である。《確率の空》は、《アズ・リアル》で発生しうる現象の全てを記述したデータベース的なものである(観念的存在なので実際にそういうデータベースを作ったわけではない)。
 しかし、世界の創造神たる少女が、症状の悪化によって精神に異常を来したことにより、《確率の空》の一部が破壊され、本来は記述されていない=《アズ・リアル》に存在しない概念が、世界を侵食することになった。これが《特異》である。
 逆に、《特異》以外の、常識外の特性(いわゆる「魔術」や、その他様々な異能がこの世界に存在している)は、もともと《アズ・リアル》に存在していたものということになる。

舞台

 主に現代の日本(ただし、必ずしもそうでなければいけない訳ではない)。しかし、一般人から知られることなく、様々な「常識外の特性」=特別性を有した人間や、それらを集めた組織機関が暗躍している。

特別性

 異能としての特別性には主に、以下のようなものがある。総じて、集合的無意識の作用により記憶修正がなされるため、一般人では、これらの存在を観測することが出来ない(正確には、見た瞬間に忘れる)。
●《特異能力》:本来は存在しない法則《特異》を操る。常識を打ち破り、あらゆる事実をも無視して何かを求めようとする強い希望や絶望に反応して覚醒する。逆に、どれだけ強い願い事や失意があっても、(意識的に常識に従う振る舞いをしているのではなく)常識に縛られている場合には覚醒できない。
 特別性の中でも希少であり、存在すらあまり知られていないが、端的に言って物凄く強い。《特異》を扱うものは、同じく《特異》でないと対抗不可能なほどに強い。
●《魔術》:特別性としては最もメジャー(とはいえ、全人口と比べたら圧倒的に少ない)。《確率の空》に直接アクセスし、そこに記述されている限りで任意の現象を引き出す技術。
 究極的な領域にまで達すれば、「起こり得る事」ならばなんでも出来る。例えば、「死ね」と思うだけで(魔術に無抵抗な)相手は死ぬ。一方、初級者や才能に恵まれない者は単に火を出したり風を起こしたりするのが限界であり、強弱の差が激しい。
●《秘術》と《斑鳩法》:《秘術》は、今や日本全土に広く拡散している、「神領」という家系の血から引き出す異能である。いわゆる"気"とか"霊力"とか、とにかくそういうオカルト的なやつという認識で可。
 《斑鳩法》は、体内の気の流れを上手く制御して効率的にぶつける格闘戦闘技術である。本来は、神領本家の組織する戦闘機関《斑鳩機関》の技だが、機関最高戦力たる少女、神領烈花が、常識外の事件の被害者になったり、巻き込まれたりした者のために、
講座を開いたりしているので、現在は機関外にも広まっている。
●《途心》:同じ事を繰り返し続けることで、《確率の空》に「自らはこういった存在である」と誤認させる、後天的異能。具体的な例をあげるならば、「見たものの全てを斬ってきた男」は、「彼が見たものは全て切断される」と世界が理解する。その為、彼は目視しただけで物体を切断するという特性を持つ等。
 基本的に、"或ることに特化した結果"としての利点と欠点双方を併せ持つ。
●《始原識》:生まれた時から、《確率の空》に「その人間はこういった存在である」と、特殊な性質を持つことを定められた人間。先天的な《途心》。生まれた時から真っ当な人生が送れないことが確定しているので、非常に生き辛い事が多い。
●《神性顕現》:魔術と途心の原理を組み合わせた、惟神(後述。日本国政府特務機関)独自の技術。集合的無意識、或いは多数の「信仰心」によって形成された「伝説」を、現実上に呼び出す。神や伝承上の武器などを召喚できる。でも「信じるのは自分だけだけど、その思いは云千人の人間を束ねても勝てない位強いのでそれを召喚します」とかも出来る。
●《心理操作》:《精神ネットワーク》と呼ばれる集合的無意識に対して、意識的に働きかけを行う技術。主に《ホスピタル》(後述。なんか怪しい研究機関)で研究が進められており、彼らの所有する大学では、その一部を習得できる。

PCの特性

 PCは、基本的に《特異能力》を持つ。そして、PC達は、数多の特異能力の中でも、かなり強力な部類のものを用いることが出来る。
 具体的には、以下の行動が行える。(特異能力とは、あくまで"世界の法則を無視、もしくは自分の想う通りに上書きする"という定義に過ぎないので、無限と言えるほどに種類が多いが、その中でも、これらの事象を実現できる場合は多くないため、特異能力者だからといって、誰しもこれらの行動が出来る訳ではない。)
●《死殺(オーバーライド)》:死を殺す。死んでも元に戻るが、「死」とは本来、最も原理的で根本的な概念であるため、それを無視するとなれば、相当に甚大な世界崩壊をもたらすことになる。
●《内世界流出(カルネージ)》:自身が持つ「世界観」を外界に適用し、その空間の法則を破壊して任意に書き換える。
●《視点分離》:《特異》によって、世界を第三者的目線で、上位の次元から俯瞰する。意識的に使用する場合もあるが、無意識に使用し、ふと必要な映像が記憶に飛び込んでくる(つまり、"何故かその様子をどこかから見ていた記憶がある")という場合もある。
 これらに加え、各々のPCが、クラスやキャラ設定にあわせて、魔術や秘術などを併用するか、もしくは完全に《特異能力》のみで戦うことになる。

主要な組織・機関・グループ

●《魔術学会》:魔術師の統括機構であり、最も大規模で権威の強い魔術結社。魔術師が表側の社会に迷惑かけようとするのを咎める人達。「学会中枢十八席」と呼ばれる18人の偉い魔術師が意思決定している(とはいえサボりが多いので18人揃うことは無い)。
●《神殿》:表側の社会に迷惑かけるほうの魔術師がいっぱい居る魔術結社。
●《斑鳩機関》:日本に昔からある戦闘集団。基本理念は「日本を護る」ということなので、かつては異能者どころか真人間を屠ったこともあったが、最近は専ら、社会に害をなす異能者を始末している。和風なイメージで、女の子は巫女服着てることが多い。神領烈花というロリババアは組織最高戦力。
●《惟神》:日本国政府の特務機関。理念は《斑鳩機関》と同様のようだが、こちらは積極的に日本を押し上げることが大本の理念であったため、現在でもやや攻撃的。とはいえ極端な国粋主義を抱いていた設立当初よりはかなりマシになっている。福羽聖司というおにーちゃんが、霞が関のビルの最上階にある本部で狐耳少女と戯れながら指示を出している。
●《ホスピタル》:精神に関する研究を行う、秘密研究機関。生きた人間を被験者にして、精神コントロールの実験を行ったりしてる。所長の金枝真名は、一応は真人間なものの、社会の様々な界隈に顔が利き、自身の精神を操って記憶修正を解除することによって、魔術や斑鳩機関、果ては特異のことも知るに至った、なんか凄いお姉さん。
●《東岸家》:遺伝子ではなく、"東岸"という名そのものが力を持つ、特別者の家系。常識外の現象や存在を把握・管理することを狙っているが、神領家に比べると歴史が圧倒的に浅い。東岸家の娘の東岸定理は、特異のことを最も知る人物であり、彼女は世界を崩壊から救うために、特異能力に目覚めたものを導いたり、ダメそうなら協力者に倒させたりとかしている。でも、わざと特異能力に覚醒させたりとかしている(覚醒しそうな状況下に追い詰められた者を、あえて助けずにおくことがある)。

  • 最終更新:2015-09-16 04:17:00

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード