用語集:は~ほ


フリップ

 数理魔術におけるテクニックの一つ。見かけ上そうなるに過ぎないが、「つけ入る隙を減らす」という意味では、心言界魔術における高速詠唱技術に近いもの。
 基本的に、数理魔術では、一定の空間を、脳内(または端末の記憶装置内で)で数理魔術的表現に置き換える。
 この事から、数理魔術は、《内世界流出》のように強力かつ逸脱的な代物ではないにしろ、「仮想空間を現実に反映する魔術的処理」を得意とする。
 「フリップ」は、何らかの操作を行ったときにそれを即座に現実に反映させるのではなく、一旦、数理魔術によって捉えた仮想空間上でのみ幾つかの操作を実行した上で、まとめて現実に反映させることを示す。

確率の空(プロバビリティ・スカイ)

 概念境界の別名。東岸定理は、世界の構造について「世界は、その世界で起こり得る事象、事象間の因果関係、並びにそれが発生し得る確率の対応が記述されたマスターデータのようなものが形創っている」と考えており、そのデータベースを「空」と例えたもの("データベース"という表現そのものも比喩であるのだが)。
 世界がどのように出来ているかという事を観測できる者など普通は居ないため、彼女の主張の正しさを知る事は出来ないが、少なくとも、彼女の主張が正しいと仮定したら、説明のつくことが多いのは確かである。

法則結界

 強力な特異存在が有する、「《アズ・リアル》の法則に縛られている限り、一切傷つけることが出来ない」という性質を示す。
 何らかの特別性を有することになれば、意図せずとも自然に精神ネットワークへの接続度が下がっていくため、記憶修正は免れるようになる。しかし、特異存在の中でも、「《アズ・リアル》に適応する事を望まず、《確率の空》から剥離することを望んだもの」は、通常の法則から逸脱する為に法則結界が生じ、常に世界を崩壊させ続けるようになる。
 法則結界を突破するには、特異能力を有しているか、自身が特異存在である必要がある。

ホスピタル

 人間の心理、特に、精神ネットワークに作用する技術について研究を行う、研究機関。
 その存在は公になってはいないため、社会の表舞台に立つことはないが、近年設立された、制霊(せいれい)医療心理大学という、心理学を専門とする大学のバックには《ホスピタル》が存在すると噂されている。実際のところ、大学の学生の中でも最優秀な者は、しばしば《ホスピタル》から加入を要求されることがある(拒否した者がどうなるかは不明)。
 制霊大学では、《ホスピタル》の研究内容である、「心理的効果によって万象を支配する」といった内容の基礎を実践的に学ぶ。具体的には、精神ネットワーク上で心理的効果を与えることによる治療促進や、自己の客観視を促進する等。これらを応用することで、敵対者の精神掌握も可能となり、極めれば「心理作用によって、精神的に人を殺す」事も可能となる。
 《ホスピタル》では、生きた人間を対象とする精神制御実験がしばしば行われているという噂が絶えないが、機関に不利な情報はほぼ揉み消されるため、実態は不明である。
 また、独自の裁量権を持つ、多くの小研究所を配下にしており、それらは「第零七機関」「第六六機関」など、数字で呼称される。彼らが暴走行為をなすことも多いが、《ホスピタル》本部が自らそれを抑止する場合は稀である。

  • 最終更新:2017-08-17 14:28:01

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